世界中の笑顔のために・・・人道支援に関わる日々を忘れないでいたい。そして伝えたい。想いのまま綴った日記です。


by emiemi0407
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洪水被害地より

調査をした日の夜は満月。
スコータイはロイクラトン、と呼ばれる一年に一度のお祭りでした。
残念ながらスコータイにたどり着いたのは夜の12時近くで
全然お祭りは楽しめなかったものの、
不謹慎にも洪水で水浸しになった土地に
満月が反射して輝いている様子は
幻想的で美しいとおもってしまった夜でした。

現地よりスナップショット。

牛さんもみんなで避難中です。
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豚さんは道路に避難しているもののストレスが溜まり
脱走を企てます。
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赤ちゃんはいつでもおなかが空いてます。
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ここでも・・・
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ちなみに、現地出張にいったら新しい学位をもらえたようで
晴れてドクターに昇進しました(笑)
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スリランカで子供たちに「ヤマダ」呼ばわりされていた時代を思うと
私も出世したもんだわ。(してないけど・・・)
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by emiemi0407 | 2011-11-13 21:56 | 食物と農業
祝111111!
日本にいたら絶対今日の切符取っておいてるなあ~と地味なことを考える私。
本日、北部洪水地域の出張から戻りました。

訪問先はスコータイ、ナコンスワン、チャイナート。
今回の出張は
すでに水が引いているスコータイ、
だいぶ水が引いているもののまだまだ多くの家屋が浸水しているナコンスワン、
そして完全に浸水しているチャイナートの三か所を回り
主に家畜への被害調査を行う、というもの。
今までの私の経験だと
ごく広い範囲で一般的な洪水被害調査、というものを行ってきたのだけど
さすが農業専門機関、なだけあり
実施事業の目的に合わせたかなり限定的な内容の調査をしてきた。

人道支援を行ってきた私にとって
まだまだ水が引かずに住む家を追われて
厳しい生活を強いられている人もいる中で
彼ら自身へのサポートをするのではなく
彼らが飼っている家畜への支援のみを行う、というのに
少し違和感を覚えずにはいられないが
結局限られた予算や時間の中でできることは限られているのと
自分たちだけが支援を行うわけでもなく多くのステークホルダーがいること、
そして自分たちの立場というものを考えて総合的に判断すると
自分たちが得意とする分野で能力を発揮するという意味では
こうするしかないのだと納得するようにした。
そしてさらに、今後の被災者の生活を支えていくうえでは
ただ被災者の今、を助けるのではなく
長期的な視野にたった生活保護をしていく必要がある。
農業や漁業、そして畜産を生業としている地方の人々にとっては
その生計手段を支えることこそ復興への一歩なのだ、と思う。

調査報告書には詳しい被害状況がたんたんと述べられることになるのだけど
私が今回の出張で一番印象的だったのは
困難な状況にもかかわらず笑顔で迎えてくれる村人の姿だった。
「ちょっと前までは水が引かずにどうしていいか途方に暮れていた。
けれど少しずつ水が引いて一生つらいことが続くわけじゃないんだとわかったら
なんだか人生楽しくなってきたのよ」というおばちゃん。
「まだまだ津波の被害でたいへんな日本からわざわざ私たちを助けに来てくれたなんて
感心するわー」とぎゅっと手を握ってくれるおばちゃん。
7月に出張したときに比べて少しだけタイ語でコミュニケーションを取れるようになって
直接現地の人と会話を交わせるようになった。
そうすると微妙なニュアンスが言葉から伝わってきて
妙に心にぐっとくる出会いだった。

今回の旅は、同時に自分が何を目指しているのか改めて考えることができた旅でもあった。
農業の専門家でも畜産の専門家でもない私に
農業分野でできることは限られている。
でも私にしかできないこともあるんじゃないか、と逆に考えるようにしていた。
そして思ったことは
本当はこういう人々の、ひとりひとりの思いを鋭く感じて
伝えていくことをしたいと思った。
ナイーブといわれるかもしれないけれど
私は書類やデータと一緒に仕事をするんじゃなくて
人と仕事をしたいんだ、と思った。
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by emiemi0407 | 2011-11-11 21:43 | 食物と農業
ここにきてようやく仕事が舞降ってきて毎日楽しい私です。
忙しすぎて苦しいはずなのに気持ちいい疲れ。
やっと大ボスとも仕事ができるようになって充実した日々。
事務所で走り回っている私にみんな
「なんか元気だね」
「なんか楽しそうだね」
「水を得た魚ってこれだね」
といわれる。
そんなにはしゃいじゃいないけどモチベーションはアップしております、はい。

先週木曜日から月曜日までは事務所も冠水することを考えて
自宅勤務。
火曜から出勤命令が出たので通常通りの勤務が始まる。
月曜日までは確かに事務所に水がやってきて多いときは80センチほど冠水したらしい。
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事務所の前の道はもはやどこなのかわからなくなってたし・・・・

しかし水がやってきてもどこかに消えていく、ので今はもう事務所もすっかり乾いている。
津波と違うのは一気に押し寄せずじわりじわり、とくること。
パワーはないけれどいつやってくるかわからず、そしていつ引くかわからない、
という特有の怖さもある。

事務所に行ってしまえば普通に仕事ができるわけだけど
問題は通勤手段。
タクシーの運ちゃんは基本的に水を恐れて川沿いには連れて行ってくれない。
いつも使う通勤用ボートはしばらく運休中。
電車ではたどり着けない。
そういうわけで開発された交通手段→バス。
バスなんて使うのバックパッカーぶりよー。
でもバンコクの車はみんな避難させているので結構道路は空いていて
案外快適なバス通勤。
しかもすぐ近くのバス停から事務所前まで運んでくれるバス発見。
しかし途中で通行止めに会い降ろされることもしばしば。
と毎日茶番劇を繰り返しながら通勤をしています。

さて、緊急支援、災害対策の担当官は腕の見せ所?とまで力はないけれど
仕事、ちゃんとしてます。
今までは孤軍奮闘でほとんどだれも助けてくれない状況だったけど
さすがに今は助けてくれる人もいて
それなりに仕事ができるようになってきた。
もちろん、こうやって事務所のみんなが助けてくれるのは
私みたいなペーページュニアスタッフが声をかけているからではなくて
事務所の代表自らが陣頭指揮を執って
私を助けるように指示をしてくれているからだと知っているけれど
それでも純粋に一人じゃなくてチームで働けるようになることがうれしい。

さて、本日、第一回目の当事務所としての対策会議が開かれた。
ここではタスクフォースチーム、という言い方をするのだけど
このチームには様々な分野の専門家と
事業の実施を担当する部署のスタッフが一堂に介する。
もちろん、農業機関なので、洪水対策は農業関係全般で支援を行うわけで、
そこには農業、水産、家畜、などなど多方面での専門的知見を使って
支援を行っていくわけです。

だいたいどんな調子で緊急支援が進むのか、という
国際支援のメカニズムや進め方は分かっても
やはり農業関係の知識はさっぱりの私。
毎日驚きながらたくさん勉強しています。

たとえば家畜支援。
動物はたくさん被害を受けているのになんで鶏は支援しないの?
いや、鶏は支援が届くまでに死んじゃうじゃん?
なるほど。この巨大な官僚組織では
たとえば家畜の飼料が現地に届くまで今すぐ始めても1月以上はかかるわけで
その間に死んでしまう動物は支援対象から外す必要があるのか、と。
言われてみれば当たり前なんだけど言われないとついつい見落としがちなワナ。

ではそもそも「家畜被害数」ってなに?という話にもなる。
死んでしまった家畜?
それとも洪水被害で避難中の家畜?(家畜も避難するのです)
それとも怪我してる家畜?などなど。
結局なんらかの形で洪水被害を受けて困っている家畜、となるわけです。
それは人間と一緒で「被災者数」ってことになるのかー、とか。
そんなわけで被害数は動物のポテンシャルにもよっていて、
たとえば豚は水がやってくると自分で危険を察して逃げるらしく
そんなに被害数が大きくない、とのこと。
逆にケージに入れられている鶏などはそのまま逃げ場を失ってしまうわけで
悲しい結果にならざると得ない、と。

笑っちゃいけないのだけど最高に面白いと思ったのは
ある同僚の発言。
「あひるの被害数が大きいみたいだけどそもそもアヒルって泳げるわけで
水があってハッピーなはずなのになんで被害受けてるの?」
これには政府の役人も苦笑。
確かに。
で、結論は「水で奪い去られたアヒルの数です」とのこと。
つまり所有者でないだれかがきっと流されたアヒルを捕まえて
おいしくいただいている可能性が高い、ということのようです。
私はてっきり「アヒルは実は泳げない」という事実が発覚してしまう、とか期待してしまいました。

と長くなってしまった・・・
がこんな感じで仕事しております。
はい。無事です。元気です。
明日もがんばりまーす。
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by emiemi0407 | 2011-11-02 21:41 | Thailand