世界中の笑顔のために・・・人道支援に関わる日々を忘れないでいたい。そして伝えたい。想いのまま綴った日記です。


by emiemi0407
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Emergency Sex

決して官能小説ではありません。
この本は国連で働く3人の職員が過去の現場での経験を綴った物語。
ニューヨークに行ったときに同じく国連で働く友人に薦められて購入した。
本屋さんで店員さんに尋ねるときはちょっと照れたけど・・・
一緒にいた友人も「かなり激しいタイトルね」といっていた。
まあタイトルは確かにインパクトはあるけれど、内容は別に男女の関係について書かれたものではなくて、純粋にミッションライフを送る3人のお話。

私自身が同じ業界で働くものとしての偏見もはいっているが、面白い作品だった。
気に入ったところはこの3人が全く恰好つけていないところ。
素直に感じたままの思いを綴っている。
そのせいかところどころ「あんたそりゃ違うだろ」と思うところもあるけれど、みんなきっと3人の誰かに自分を重ね合わせて読むのだろう。
たとえば国連で働き始めた動機。
この業界以外の人は、国連で働くなんてさぞかし高い志を持って働いているのだろう、と想像すると思うが、実際には彼らのように、お金目的だったり、他にいくところもなく行きついたところが国連という人も多いもが現実だ。

逆にいえばこの業界以外の人には理解しがたい部分も多いかもしれない。
ふと、ホテルルワンダを見た友人が「なんで目の前に敵がいるのに戦わないで去っていくのか」という疑問を覚えていたことを思い出す。
国連平和維持軍が相手が襲ってこない限り武器を使うことはなく、虐殺をただ目にしている風景を見てなぜだろうと思ったひとは多いかもしれない。
ミッションにはミッションの果たすべき義務があり、出来ること・出来ないことが限られていてその中にさまざまな葛藤があること。
これはきっと現場にいて、その立場に立ってみないとわからない現実ではないかと思う。
きれいごとばかりじゃないということ。
どんな社会にも矛盾があふれていること。
そういった現実の中で、終わりの見えないミッションライフを送り続ける人々への激励のメッセージでもあると思う。

日本でのほほんと暮らしがちな私に久しぶりにフィールドでの熱い思いを思い起こさせてくれた作品
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by emiemi0407 | 2010-11-10 15:40 | 読み物